温泉ライターと行く法師温泉の旅

宿泊

2025年2月8日(土)、『群馬県立歴史博物館友の会』主催の日帰り温泉バスツアーが開催された。乗り場は『群馬の森』と『前橋駅前のロータリー』の2か所のどちらかを選べる。電車で来る人は『前橋駅前ロータリー』からバスに乗り込む人が多かった。バスの中で、温泉ライターであり友の会運営委員の小暮淳さんが、法師温泉の解説をしてくれる面白い企画だ。参加者には小暮淳さんの著書(みなかみ18湯)等のプレゼントがついている。途中、みなかみ町観光協会のPR担当の人も同乗して、法師温泉長寿館に向かった。 

法師温泉は、昭和58年(1983年)に日本国有鉄道(JR)のフルムーンのCMで一躍有名になったところ。法師温泉長寿館は明治8年(1875年)に建てられた建物で、まさに秘湯の宿!かつては、その趣あるたたずまいに惹かれて多くの文人が訪れ、昭和6年9月の上越線開通により更に増えていった。今でも与謝野晶子・与謝野鉄幹夫妻や川端康成が泊まった部屋が遺されていて、一般料金で宿泊できる。

法師の湯は混浴だが、夜は女性専用の時間帯がある。小暮淳さんによると、混浴は現在の法律では禁止されているので、宿が廃業や建て替えをした後は廃止の一途をたどるとのこと。長寿館のような古くから営業している宿は、日本文化の継承ということで黙認されているが、近年は外国人観光客が急増した関係で、入浴時に水着をつけたり男女別々の時間帯を設けたりする宿も増えているという。

歴博バスツアーの一行は日帰りのため、女性専用の時間帯に合わない。そのため女性たちは、大浴場「法師の湯」ではなく「長寿の湯」という女性専用の温泉施設に入ることになった。温泉の成分は変わらないとのことだ。法師温泉は、浴槽直下から源泉が湧き出る足元湧出泉で、これは日本全国でも1%未満と言われ、しかも湧き出る源泉の温度が約42℃という希少温泉だ。通常の源泉の温度は58℃前後~95℃の高温で、温泉宿まで引いてくるうちに入浴できるくらいの温度になるところや、加水をして湯温を下げているところもある。逆に18℃~35℃前後の低温温泉の場合は加温して湯温を上げている。法師温泉は、源泉から湧き出る湯にそのまま浸かれるという点で奇跡に近い。

大雪のため1時間ほど遅れて到着したので、手早く温泉と食事を済ませて帰路に着くことになった。行程表では、『ぐんまの森』に16:40、『前橋駅南口ロータリー』に17:10に着く予定だったが、大雪で高速道路が閉鎖になってしまい下道で行くことになったため、約2時間遅れで『群馬の森』に到着した。辺り真っ暗で門も閉まっていたが、歴博友の会スタッフの人が開けてくれたので、バスツアーでお世話になった方々に挨拶をして急いで自宅に向かった。

夜10時から仕事なので少々焦っていた。自宅で夕飯を作る時間がないと思ったので、途中コンビニでお弁当を買って夕食にした。制服を持ってきてそのまま職場に向かえば余裕があったけれど、猫たちに餌をあげなければならないので仕方がなかった。今後の温泉旅は、時間の余裕をもって計画することにしよう(反省)

投稿・編集 by ひろろ

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